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スーパー耐久レース(第4戦)鈴鹿サーキットへ行って来ました!


  • 10月20日(木)の夜出発で、「スーパー耐久レース 第4戦」を戦う為に、鈴鹿サーキット(三重県)へ行って来ました。

    「#41 TRACY SPORTS S2000」は、私が参加した第2戦(富士)3位、第3戦(岡山)2位と表彰台が続き、シリーズランキングも3位に着けていますので、今回の鈴鹿大会は表彰台の一番高いところ、ズバリ優勝を狙っての参加となりました。

    前回大会の岡山でのマシンフィーリングからの想定で、鈴鹿入り前にバネレートの変更を済ませて貰い、金曜日&土曜日までの全ドライバーさんの走行スケジュール想定や、PITワークの想定をしつつサーキット入りました。

    (写真は、オートラボ メカニックスタッフがお手伝いしている「#14 岡部自動車 RX-7」です。)

  • 21日(金)は『フリー走行日』です。

    20日の内に、先入りのトレーシースポーツスタッフさん達が「搬入&設営」を済ませてくれていましたので、そのまま走行準備に取り掛かります。工場での足回りのセットアップ数値を聞きながら、鈴鹿サーキットでのセットダウン計測を行い、前回の岡山大会から持ち越しの、中古タイヤの走行LAPから、フリー走行時のガソリン量を決定させます。

    この日のフリー走行時間は、1時間×3本予定されていましたので、1本目は3人のドライバーさん達が、マシンに慣れて貰いつつ&足回りセットの確認を行いました。

    1本目の走行後、ドライバーさん達の意見を聞きながら、足回りのセット変更を行います。走行前の想定セットがほぼ当たっていたようで、変更箇所は少ないです。その後の2本目のフリー走行で、このセット変更を確認して貰います。レースの際のスタートガソリンの可能性を探る為、この時は全員に中古タイヤでガソリン多めのマシン特性で走行して貰いました。

    3本目は、また少しだけ足回りのセット変更を行い、今度は予選を想定した軽めのガソリン量での走行です。このフリー走行3本目に、2番目にドライブしている松井選手から無線が途絶えます。モニターで確認していてもセクター2以降のタイムに更新が見られません。その後、赤旗中断されクレーンに吊られて帰ってきた#41は、左リアタイヤがスゴイ方向を向いています。松井選手に確認した所、コース縁石にタイヤを軽く乗せた時に、キンと小さな音がして、その後コントロール不能になったので、コース横に止めたそうです。

    足回りを確認した所、リア側のロアアームが折れていましたので、この日の走行を終え、翌日の予選に向けての準備を行いつつ、破損箇所の修復を行いました。幸いな事に、松井選手が早めに気が付いて車を止めてくれたので、修復箇所も少なくて済みました。そして、この日&この時間帯に出たトラブルの為、走行メニューもほぼ消化出来て、予選&決勝を前にトラブルは出ましたが、まだまだ「運」にも見放されていないと確信しました。

  • 今回の鈴鹿大会は、WTCC(世界ツーリングカー選手権)と同時開催でした。さすがに世界を転戦するツーリングカーレースの最高峰大会ですので、メディアの数も多いですね。

  • 圧倒的多数のシボレーやBMW勢の中・・・。

  • 唯一の参加となったボルボが、一番気に入りました!リアタイヤのキャンバー角がスゴイ事になってますね。

  • 22日(土)は『予選日』です。

    午前中には心配された雨は落ち着き、レインタイヤの準備は行ないつつも、スリックタイヤでアタック出来そうです。

    まずはAドライバー金子選手のアタックから。午前中に振った雨で、路面状況を確認して貰いつつのアタックで、クラス唯一の2分23秒台をマークします。

    次のBドライバー松井選手も、2分23秒台をマークしますが、0.16秒届かず#96に次いでの2位です。ですが、ここでAドラ+Bドラの合算タイムで勝る#41のポールポジションが決定しました。

    Cドライバー藤村選手も、#38に次ぐ2番手タイムで終了し、2日間の走行タイムなどを元に、明日の決勝に向けての最終作戦会議を行いました。

  • 23日(日)は『決勝日』です。

    WTCCと同時開催の為、午前中にはレーススタート→昼過ぎにはゴールという慌しいタイムスケジュールです。

    今回の#41は、「先行逃げ切り」作戦です。Aドラ 金子選手スタート(軽めのガソリンで後続を引き離す。)→Bドラ 松井選手(同様のガソリン量で2段階引き離してマージンを稼ぐ。)→Cドラ 藤村選手(ガソリンほんの少しの軽量マシンで逃げ切る。)作戦です。タイヤは無交換です。

    レーススタート後、1LAP目になんとスピンが起きて多重クラッシュが有ったようです。赤旗が出ますが、ドライバー布陣のタイム差&一人当たりの規定走行LAPを考え、SC(セーフティーカー)の後ろで走行を続けるステイを選択しました。赤旗の原因は#505から漏れたパワステオイル&シケイン付近でのクラッシュによるパーツ散乱の清掃だったので、SCランはそこまで引っ張らないであろうと予測して、無線で「数周でレースが再開されるから、タイヤを冷やさないように走行を重ねて!」と伝えます。

    4LAP目にSCが戻り、レース再開されました。順位は1位のままハイペースで後続を引き離す、予定通りの展開でしたが・・・1コーナーでキルスイッチにトラブルが出て、電源が落ちた状態となります。その後、復旧しますが3位まで順位を後退させてしまいます。

    16LAPでPITに入り、給油&Bドラ 松井選手に交代させてコースに戻すのですが、ここでもスターターが回らないトラブルが出て、数秒のロスタイムの後に復帰してコースに戻ります。そしてここから、無線でどれだけ呼びかけても返答が無く、無線が壊れた事を知ります。タイムは思ったほど出ず、そして多少残ったマージンはそぎ落とされて行き、クラス順位も3〜4位での走行で、PITでは色々な想定の元、早めにPITに戻すか?タイヤがキツイのか?その場合のPIT作業では何本交換するか?の判断を考えていたら、無線から「いや〜ドライバーチェンジの時に、無線の配線が抜けてたみたいです。」と、松井選手の声が聞こえました。急いで、今のマシンの状況やタイヤの状況を聞き、タイムアップを促します。結果として、ここで無線が復帰したのが幸いして、PITの混乱も回避されて41LAP目にPITに戻しました。

  • ラスト7LAPを残して藤村選手に、軽い状態のマシンを託して最後の猛プッシュをさせます。PIT作業時間の少なさ+他チームのペナルティなどにも助けられ、ここで1位に逆転してコースへの復帰です。

    無線で、現在の状況&後ろのマシンとの差を伝えながら、レースの行方をハラハラしながら見守ります。後ろから追いついてきた#62は、どんどんと#41のギャップを減らしていきます。残り2LAPは、私からの無線への返答もままならない状態で、#62との差が0.44秒差の僅差でなんとか1位を守り抜き、嬉しい優勝を飾りました。

    (写真は、S-GTでもチームメイトのマチュイメカと、さっきのPITでのクラッチオイル交換が良かった〜などと、冗談を言っている図ですw)

  • かなりハラハラした展開でしたが、有言実行!3位→2位→1位と3連続の表彰台に、シリーズランキングも2位に上昇しました。同じくトレーシースポーツの#38も3位に入り、楽しいシャンパンファイトとなりました。

  • ☆おまけ☆

    レース後の#38のフロントタイヤです。激しいライバル車とのデットヒートで接触した際に、ホイールの破損があったようですが・・・これでよくレースを走りきれたなぁと関心してしまいました。やはりホイール&タイヤは国産タイヤが安心ですね♪